1年生「農業講話」を行いました

 出雲農林高校では、1年生全員を対象に「農業講話」を行っています。内容は、次の通りです。

1.期日:令和3年1月29日(金)5,6限

2.場所:グリーンホール講義室

3.対象:1年生(植物科学科、環境科学科、食品科学科、動物科学科)

4.講師:農林水産省 中国四国農政局 島根支局より 3名来校

5.内容:

 ①日本農業を取り巻く現状について(・担い手の高齢化、・食料自給率、・主要作物の生産量と輸入量など)

 ②代表的な農林水産施策について(・スマート農業、・GAP、・担い手向けの施策)

 ③島根県内で頑張る農業者

 ④農林水産関係予算(重点事項)

内容的には盛り沢山でしたが、農業についての基本的な内容を分かりやすく、動画やスライドを用いて説明していただきました。

<生徒感想抜粋>

・日本はやはり他国より高齢者が多く、大変なんだなと改めて思いました。でも、農業は長年の経験を積まないとできないものと思っていたけど、ドローンや学習アプリ,GAPの手順を踏めば誰でも農業をすることができると知り、びっくりしました。

・日本の農業の課題を詳しく知ることができました。今の若い世代が、解決に向けて動いていくことが大切だと思いました。個人的には、スマート農業に興味を持ちました。また、自分と同じ女性もたくさん活躍しておられることも分かったので、将来、私も地域の役に立ちたいと思いました。

・GAPについては、総合実習でも習いましたが、文書化、食品の安全、環境保全、労働者の人権保護など今の時代の農業に必要なことだと思いました。スマート農業などの近未来型農業で食料自給率や担い手が増え、日本の農業がより活発になるとよいと思いました。

・日本の農業は高齢化が進み、65歳以上が64.6%、食糧自給率も低く、62%も外国に頼っているのにびっくりしました。世界の人口は増えているのに、農地は減少していると知り、食料が足りなくなるのでは心配になりました。

・出雲農林高校でも新たな機械が導入されると聞きました。これは、労力の軽減につながり、あらゆるデータを機械に覚えさせることで品質のよい作物が安定して収穫できるであろうと考えています。現在、農業人材、担い手が減ってきて、若者の農業従事者が少なくなっています。農業の未来を考え、僕たちが農業について学び、スマート農業のような新たなアイデアで、地域、日本の農業に貢献していきたいと思いました。

・農業についてたくさんのことを知ることができました。スマート農業を行うことで、より少ない労働者で助かっていいと思いました。特にアシストスーツがあれば、高齢者の方でも体を壊さずに作業できるのでよいと思いました。私も日本の農業の力になれるように頑張ります。

・今日の講話は、ためになることばかりでした。私は「フルール益田」の方のお話が印象に残りました。福祉施設と農業者の連携で障害者の方に移動販売機で売るというもので、売る人も買う人もお互いにコミュニケーションがとれ、障害者について知ることも目的としておられ、とてもすてきだと思いました。

・改めて農業の大切さを知ることができました。「頑張る島根の農業者」がすごいと思いました。様々な活動をしておられ、出雲野菜の活動を通じて、出雲地方を元気にするとか、女性農業者さんが自分でパッケージを考え、野菜が売れる方法を工夫しておられ、すごいと思いました。わたしもこれからいろいろ工夫し、考えて行動したいと思いました。

など、農業についての新しい学びや以前からある課題についての再認識ができ、ほとんどの生徒が前向きな意見を述べてくれました。今後の活躍に期待します。

 

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