校長挨拶

 本年度より、校長として赴任いたしました黒崎千春 です 。 本校は私の初任校であり、今までに通算16年間勤務させていただきました。そして2年ぶりに4 度目となりますが、この思い出がつまった出雲農林高校で 勤務させていただくことになり大変嬉しく思います。どうぞよろしくお願いします。

 本校は、昭和8年に島根県立今市農業学校として創立され、今年度(令和5年度)創立9 0 周年の節目の年を迎える 伝統ある農業高校であります。この間、歴代の校長先生をはじめ諸先生方、多大な支援をしていただいたPTAや同窓会の皆様方のおかげで1万2千人を超える卒業生を送り出して参りました。 「耕魂 育命」 本校では、生命を育て、自らの魂を耕す「魂の教育」を旨としております。
少子高齢化、国際化、環境問題、そして地方創生など様々な課題を抱え、刻々と変わる社会情勢の中、変わらず大切なものは、「生命に対する畏敬の念」 、 「自然に対する感謝の気持ち」であろうと思い ます。
本校では常に生命と向き合い、豊かな心の醸成 に努めております。

 また、本校は県内唯一の農業専科の高等学校であることから、農業教育のリーディングスクールであります。地域農業を支える人材、農業教育を支える人材等スペシャリストの育成が、本校に課せられた大きなミッションであると考えております。

 令和元年度、本校は文部科学省より「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(プロフェッショナル型)」の指定を受けました。出雲を愛する農業人材の育成を目指し、育てたい資質・能力を出雲創生力(企画力・実践力・創造力)として 取り組んできました 。 この事業は3カ年で終了し ましたが、引き続き 出雲市と出雲農林高校の共通の基盤である 1 持続可能な 農業 2 スマート農業 3 地域農業の核となる人材育成を目指し 、様々な地域農業の魅力や課題を探求し、高校生の夢や大胆な発想からこの地域にイノベーションを起こしたいと考えています。

 「見つけよう、自分の力の可能性!」 基礎基本の徹底、専門性の向上、実践力の育成を図るため、地域 課題 解決型学習 の充実、農業クラブ活動を学校経営の中核に据え、生徒の秘めたる可能性を最大限に引き出したいと考えております。 「耕魂五箇条」 (汗をかけ、常識を学べ、経験を積め 、常識を疑え、チャレンジせよ)を指導のよりどころとしながら、 私たち 教職員も生徒と「ともに汗をかき、ともに涙し、ともに感動する」教職員集団であるよう努めていきたいと思っております。 そして 生徒たちの夢を叶えるために使命感と情熱を持って日々の教育活動に全力を尽くしていきます。 皆様方のご理解ご支援をよろしくお願いいたします。

 多くの方に本校のホームページをご覧いただき、本校の様子を 知っていただければ 幸いです。

令和5年4月
島根県立出雲農林高等学校
校長 黒崎 千春