【植物バイオ】西浜イモ「ウイルスフリー苗」の順化をご紹介!

植物科学科 植物バイオ部門において、西浜イモのウイルスフリー苗を生産しています。

西浜イモとは、出雲市湖陵地域特産のサツマイモで、日本海の潮風を受けるミネラル豊富な砂丘地帯で栽培され、中身が黄金色でホクホクとろけるような食感であると評判です。

ウイルスフリー苗とは、植物バイオの技術を使って作り出すことのできる、植物体内に全くウイルスの存在しない苗のことで、生育や品質が非常に良好です。

植物バイオ部門では、この苗生産を、植物バイオ専攻生の「総合実習」という科目を中心に行っています。
苗の培養は、ガラス容器の中でゼリー状の「培地」で増殖していきます。この容器の中で育っている培養苗は、容器外の自然環境に耐えることができません。
そのため、自然環境で生育できるように徐々に慣らしていく行程を「順化」といい、植物バイオによる苗生産の締めくくりとなる大切な作業です。

今回、植物科学科2年生の植物バイオ専攻生が、順化中の苗のポット上げを行いました。
容器から出した直後は「バーミキュライト」という雑菌の少ない用土で、温度・湿度・日射をコントロールした温室内で慣らしていきました。
それから約1か月が経過し、次は市販の培養土に植え替え栽培管理していきます。このようにしてより自然に近い環境に徐々に近づけていき、最終的には自然界で元気に育つ苗になります。

現在順化している西浜イモのウイルスフリー苗は、2月中旬に地元農家の方へ提供する予定です。

これまで順化してきた苗の様子

ポット上げ作業

苗を丁寧に植え替えます

ポット上げ後の苗

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